車いすのメンテナンスをしていただいているネッツトヨタ栃木さんに取材に行ってきました。
担当の吉澤克典さんに色々と聞いてみました。
社協)なぜ、このような取組みを始められたのですか?
吉澤)車だけではなく、車いすユーザーの生活を支える仕組みの1つとして始めました。
ネッツトヨタ栃木は「まち一番のカーライフパートナー」を目指しています。
社協)車いすのメンテナンスって難しくないですか?
吉澤)お客様に安心して依頼して頂けるように「車いす安全整備士」の資格を取得してきま
した。
社協)車いすメンテナンス専門の資格なんですね。車いすのメンテナンスで注意していると
ころ、苦労するところはありますか?
吉澤)健常者が利用する訳ではないので、私たちには何でもないことでも車いすのユーザー
にとっては思わぬ事故や怪我につながることもあるので、「不具合を見落とさない」
ようにしています。苦労するところは「1台1台メーカーや型式が違う」ので交換が必
要と判断した部品の確保が難しいところです。また、メンテナンス中は「普段使い慣
れている車いすが使えない」というユーザーに「早くお届けしたい」という気持ちで
おりますが、安全安心を第一に考えてメンテナンスをしています。
社協)最後に何か伝えたいことはありますか?
吉澤)福祉車両(リフト車、スロープ車など)の架装部分について、きちんと整備できる場
所は少ないです。併せて、ユーザーも整備するタイミングに気付いていないことが多
いです。整備士として、車も車いすも同じ乗り物。きちんと整備すれば長く安心に使
えます。ユーザーの生活全般を支えるサポーターになりたいと思っています。
社協)私が今回お邪魔させていただいたネッツトヨタ栃木「ウェルキャブステーション」は
「全国でもめずらしく福祉車両を専門に扱う販売店」です。通常の販売店に併設して
福祉車両を販売している店舗とは違い、車いすユーザーやお体に不自由な方にやさし
い店づくりとなっているのが印象的でした。
お話しをお伺いして、初めて「車いす安全整備士」という資格を知りました。栃木県
にはまだ5人しかいない貴重な資格だそうです。
ネッツトヨタ栃木には鹿沼市社会福祉協議会で貸出ししている「全ての車いすを無料
診断、メンテナンス」していただいております。
総合企画係(柴田)